◇熊本県における「家庭養護」の現状◇
家庭養護・・社会的養護が必要な子どもを、養育者の住居において 家庭で家族と同様な養育をする里親やファミリーホームを指す
里親登録者数に占める里子の委託率(通称:里親委託率)が、平成30年度に熊本市、令和3年度に熊本県が全国最下位となりました。平成28年の児童福祉法改正等で国が家庭養護へ大きく舵を切った以降に、県・市ともに委託率が最下位となっています。
まずは、1人でも多くの方に「里親制度」「ファミリーホーム」について知っていただき、子どもの最善の利益のためには 社会的養護が必要な子どもは、1人でも多く1日でも早く「里親家庭」「ファミリーホーム」で生活をしてもらう必要があります。
中でもファミリーホームは365日24時間休みなく定員6名の子どもたちと生活を共にしています。(補足:里親は定員4名)
熊本県内において何らかの事情で親と一緒に暮らせない子どもは約600人。そのうちファミリーホームで生活する子どもは約50人(1ホーム定員6人
令和4年現在8ホーム)、里親のもとで生活する子どもは約40人となっています。まだまだ施設等で生活をする子どもが多いのが現状です。
またファミリーホームは、里親家庭・児童養護施設等に比べてケアニーズの高い子どもの割合が高いことが厚生労働省の調査によって示されています。行政への予算措置などを要望していますが、ファミリーホームの置かれている現状は大変厳しいです。